「セットデザイン」をぶち壊せ☆
0 0☆2020へ!のHAPPY☆
オリンピック閉会式、東京引き継ぎ式のショーを見て、
ちょっと安心しました。
クリエーティブ スーパーバイザー: 佐々木宏
クリエーティブ スーパーバイザー+音楽監督: 椎名林檎
総合演出+演舞振付: MIKIKO
クリエーティブ ディレクター: 菅野薫
チーフテクニカルディレクター メディアアーティスト: 真鍋大度(Rhizomatiks)
間違いなく日本を代表する最高のクリエイターチーム。
このメンバーが選出されたことに、安心しました。
トーキョーショーの映像はこちら、「東京2020」のページで見れます☆( 演出は、1分34秒の「君が代」から。)
2020年の本番もこの方向で”クールに”お願いしたい。
もっと尺が長くなる分、
「今回のようなパートも作るが、
アイドル・アキバ・コスプレ、なパートも必要だ。
民謡や盆踊りや伝統芸能も盛り込むぞ。
ついては各パートそれぞれ別の演出家を立ててだな、、、」
とかに、間違ってもなりませんように!!!
それじゃダメだって、ちゃんと言える人が総合演出してくれますように!!!
たまこ☆は
「死ぬまでにオリンピックの開閉会式のセットデザインをする」
と決めているのだけれど、
そのためにも、
「2020東京オリンピックの開閉会式には、なんらかの形で、からむ☆」
という目標がある。
というか、ここはからまないとダメでしょ!!!
で。
も。
ちょっと、漠然と、思っていたことがあって。
「きっと”テクノロジー×伝統”みたいなテーマになるだろう2020年、
いわゆる”セットデザイン”は、どのようなものが、必要とされるんだろう?」
って。
今回の東京のショー、
職業目線で見てて、あの緑の土管とスカイツリーは「難しいな」と感じた。
ライゾマの真鍋さんによる拡張現実、
そこから展開されるスタイリッシュな世界観の中で、
いわゆる”大道具”が、全く上手く馴染んでない。


いかにも”大道具”な質感も
「人が出るために」作られたサイズ感も、
そこから出るからあのサイズにしかなれないスカイツリーも。
ぜんぜんスタイリッシュじゃなくて、
予想してたこととはいえ、あからさま過ぎてちょっとショックを受けた。
セットデザインが時代に遅れをとってるよ!
進化しないと!!どのように??急がないと!!!
私がテレ朝に入社してセットデザインの仕事を始めたころ、
ブルーの背景でCGのセットを合成する”クロマキー”は今後どんどん進歩していって
いつかリアルな大道具セットはいらなくなる。
どんな番組も、真っ青な床と壁があればよくなる。
という未来予想が語られていた。
せっかくセットデザイナーになったところなのに
”セットいらない論”を「はいそうですか」と聞けるわけもなく(若いしね!笑)、
「いえ!!リアルなセットはぜっっったいなくなりませんて!!
例えばドラマだって、
リアルなセットの中で演技するのと、ブルー背景で演技するのとじゃ、
役者さんの演技が変わってくるに違いないですから!!!」
と、一生懸命反論したりした。
でも実際、今、
リアルなセットは役者の身の回りほんのちょっぴり(床だけとか)であと全部合成とか、
かっこいいクリーチャーも、ブルータイツ着た役者だったりするし、
そんな状況でも、役者さんはちゃんと演技している。
こうなることは、わかっていたよ。当然だよ。
現在、大規模なセットは、全面LED画面だったり、
プロジェクションマッピングだったり、
いや、それすらまだまだ「アナログ」で、
これからはもっとAR(拡張現実)や、
観客が「まきこまれた」と”感じる”(見る、ではなく。)ような演出が増えることは
間違いない。
そんな未来において、
”セットデザイン”とはなんだろうね?
”セットデザイナー”はどんなものを創る人なんだろうね?
テクノロジー演出のための土台なんだろうか?
例えば、たくさんのマーキングがされた白い塊とかをデザインするの?
だとしたら、
たまこ☆はそれをやりたいんだろうか。
否。
やるんなら、テクノロジーと掛け合わせることで
その空間の魅力が倍増、3倍増するようなセットを作らないと。やる意味がない。
私の尊敬するマーク・フィッシャーのセットは、
その空間に入っただけで、涙がとまらないような、
すごく心を揺さぶられるセットだった。
そのマークがデザインした北京五輪の開閉会式のセットは、
そのセットと、最新テクノロジーと、
両方があってこそなりたつ素晴らしいものだった。
マークは、照明や構造、テクノロジーについても、知識が深かった。
(ああ、もしもマークが2020東京のセットデザインをしていたら!
どんなものだったのだろう!!)
たまこ☆は、全然足りてないから、
まだそんな「意味のある」セットの答えが見えない。
でも諦めるな、やれることはある、きっと。
考えろ。急いで。
追記:
トーキョーショーのスタッフリストチェックしたら、
美術デザイナー:堀尾幸男
そっか、、、日本一のセットデザイナー堀尾さんをもってしても、やっぱり難しいんだな。。。
今までのセットデザインの認識をぶち壊してゼロから考えるくらいのことじゃないと、
これからのセットデザインは見えないんだな。
それはもしかして、今までのセットデザイナーじゃできないことなのかもしれない?
という恐れを心から振り払って。
※スタッフリストはこちらでチェックしました。
おまけのつぶやき☆
オリンピックとパラリンピック、分かれている必要って、あるのかなぁ?
全部一緒にやればいいのにね!!!
そいで全部終わった後に、閉会式したらいいのにね!!!!!
(って憤るほどに思えたのも、やっぱりアポが来てくれたからなんだろうな。)
※たまこ☆が北京五輪開会式を現地に見に行った話はこちら☆
↓
「北京オリンピック開会式 世界一のHAPPY☆」

なんか、写真を今見るとわりと普通の演出って感じるのが、
それだけこの時の開会式が、その後のオリンピックの開会式変えた証拠!って気がする。
もっと尺が長くなる分、
「今回のようなパートも作るが、
アイドル・アキバ・コスプレ、なパートも必要だ。
民謡や盆踊りや伝統芸能も盛り込むぞ。
ついては各パートそれぞれ別の演出家を立ててだな、、、」
とかに、間違ってもなりませんように!!!
それじゃダメだって、ちゃんと言える人が総合演出してくれますように!!!
たまこ☆は
「死ぬまでにオリンピックの開閉会式のセットデザインをする」
と決めているのだけれど、
そのためにも、
「2020東京オリンピックの開閉会式には、なんらかの形で、からむ☆」
という目標がある。
というか、ここはからまないとダメでしょ!!!
で。
も。
ちょっと、漠然と、思っていたことがあって。
「きっと”テクノロジー×伝統”みたいなテーマになるだろう2020年、
いわゆる”セットデザイン”は、どのようなものが、必要とされるんだろう?」
って。
今回の東京のショー、
職業目線で見てて、あの緑の土管とスカイツリーは「難しいな」と感じた。
ライゾマの真鍋さんによる拡張現実、
そこから展開されるスタイリッシュな世界観の中で、
いわゆる”大道具”が、全く上手く馴染んでない。


いかにも”大道具”な質感も
「人が出るために」作られたサイズ感も、
そこから出るからあのサイズにしかなれないスカイツリーも。
ぜんぜんスタイリッシュじゃなくて、
予想してたこととはいえ、あからさま過ぎてちょっとショックを受けた。
セットデザインが時代に遅れをとってるよ!
進化しないと!!どのように??急がないと!!!
私がテレ朝に入社してセットデザインの仕事を始めたころ、
ブルーの背景でCGのセットを合成する”クロマキー”は今後どんどん進歩していって
いつかリアルな大道具セットはいらなくなる。
どんな番組も、真っ青な床と壁があればよくなる。
という未来予想が語られていた。
せっかくセットデザイナーになったところなのに
”セットいらない論”を「はいそうですか」と聞けるわけもなく(若いしね!笑)、
「いえ!!リアルなセットはぜっっったいなくなりませんて!!
例えばドラマだって、
リアルなセットの中で演技するのと、ブルー背景で演技するのとじゃ、
役者さんの演技が変わってくるに違いないですから!!!」
と、一生懸命反論したりした。
でも実際、今、
リアルなセットは役者の身の回りほんのちょっぴり(床だけとか)であと全部合成とか、
かっこいいクリーチャーも、ブルータイツ着た役者だったりするし、
そんな状況でも、役者さんはちゃんと演技している。
こうなることは、わかっていたよ。当然だよ。
現在、大規模なセットは、全面LED画面だったり、
プロジェクションマッピングだったり、
いや、それすらまだまだ「アナログ」で、
これからはもっとAR(拡張現実)や、
観客が「まきこまれた」と”感じる”(見る、ではなく。)ような演出が増えることは
間違いない。
そんな未来において、
”セットデザイン”とはなんだろうね?
”セットデザイナー”はどんなものを創る人なんだろうね?
テクノロジー演出のための土台なんだろうか?
例えば、たくさんのマーキングがされた白い塊とかをデザインするの?
だとしたら、
たまこ☆はそれをやりたいんだろうか。
否。
やるんなら、テクノロジーと掛け合わせることで
その空間の魅力が倍増、3倍増するようなセットを作らないと。やる意味がない。
私の尊敬するマーク・フィッシャーのセットは、
その空間に入っただけで、涙がとまらないような、
すごく心を揺さぶられるセットだった。
そのマークがデザインした北京五輪の開閉会式のセットは、
そのセットと、最新テクノロジーと、
両方があってこそなりたつ素晴らしいものだった。
マークは、照明や構造、テクノロジーについても、知識が深かった。
(ああ、もしもマークが2020東京のセットデザインをしていたら!
どんなものだったのだろう!!)
たまこ☆は、全然足りてないから、
まだそんな「意味のある」セットの答えが見えない。
でも諦めるな、やれることはある、きっと。
考えろ。急いで。
追記:
トーキョーショーのスタッフリストチェックしたら、
美術デザイナー:堀尾幸男
そっか、、、日本一のセットデザイナー堀尾さんをもってしても、やっぱり難しいんだな。。。
今までのセットデザインの認識をぶち壊してゼロから考えるくらいのことじゃないと、
これからのセットデザインは見えないんだな。
それはもしかして、今までのセットデザイナーじゃできないことなのかもしれない?
という恐れを心から振り払って。
※スタッフリストはこちらでチェックしました。
おまけのつぶやき☆
オリンピックとパラリンピック、分かれている必要って、あるのかなぁ?
全部一緒にやればいいのにね!!!
そいで全部終わった後に、閉会式したらいいのにね!!!!!
(って憤るほどに思えたのも、やっぱりアポが来てくれたからなんだろうな。)
※たまこ☆が北京五輪開会式を現地に見に行った話はこちら☆
↓
「北京オリンピック開会式 世界一のHAPPY☆」

なんか、写真を今見るとわりと普通の演出って感じるのが、
それだけこの時の開会式が、その後のオリンピックの開会式変えた証拠!って気がする。
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